“さかり”の季節なんだろうか?
ここのところ毎晩2時、3時頃、
野良猫が俺の寝ている部屋のすぐ外で鳴くので寝不足ぎみ・・・。
昨晩、風呂に入っていると猫の鳴き声が。
窓を開けると、すぐ下にちょこんと座っている彼。
俺の顔をじっと見る。
「よ。こんばんは」
「んなぁーお」
「今夜も冷えるねぇ。」
「んなぁーおぉ」
「あのさ、お願いがあるんだけど。」
「なぁあぁ」
「夜中にさ、俺が寝てる脇で鳴かないでくれないかなぁ、睡眠不足でさ。」
彼はフンとそっぽを向く。
そしてすっと立ち上がってトトトトトと歩き去っていった。
今朝、すっきりと目が覚めた。
ん?と考えると猫の声で夜中に起こされなかった。
着替えて廊下に出ると、硝子戸の玄関から見えたのは
玄関先のたたきでグルグルと寝転がる彼。
「おはよ。夜鳴かなかっんだ。ありがとうな。」
「んなぁーお」