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月夜に

昨夜は天窓からロフトに月明かりが。
静かに本を読んで過ごすには気持ちのいい夜。


月満ちて涙落ちゆくこの夜はいとしき笑顔胸に刻みて
                       虚空
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by curtis_01 | 2008-02-23 17:32 | 徒然草

surveillance.

“未来は今と違っているはず。”
きっと、そうなのかもしれない・・・。


診察室。
期待を持たせない代わり、絶望させないドクターと自分。
目の前には検査結果。

「今の状態はまったく問題ないね。」

「この数値だとそうですね。」

「でも、薬は・・・、現在出ている新しい薬は、Curtisさんが使っている薬を使用してから
 3年以内に切り替えないと効果がないみたいというのが見えてきてね。」

「じゃあ、俺は3年以上経っているから・・・。」

「うん、効果は無いだろうと思う・・・。
 今のままの薬を使い続けて発症した時は、また入院して治療しかないみたい。」

「その都度?」

「うん、そうなるだろうね。」

「まあ、しょうがないですね。」

「あとね、もう一つ。今のままなら問題ないんだけど、
 新しい知見が出てね。この体内の状態だと、癌の発生が多いそうなんだ。」
 
「二つの分かれ道ってことですか?」

「良くなることも分かれ道に入れて三つだよ。」

「そういえばそうですね。」
軽くふたりで笑う。

「それでね、監視のため検査体制強化したいんだ。」

「はい。わかりました。」

ドクターと次回のスケジュールの確認をして、診察室を出ようとしたとき・・・。

「・・・Curtisさん、これから先も治療方法は進むから。」

「・・・そうですね。」


病院のエントランスを出たとき、
先日、女友達から貰ったメールの一文を読み直す。

“未来は今と違っているはず。”

見上げた空は目に沁みるほどの青空。
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by curtis_01 | 2008-02-18 23:06 | 徒然草

夢 -覗く-

クルマを運転している。
着いた所は古い木造の建物。

会社に入ったばかりで、出張中なのだろう。
クルマと建物が古い記憶に一致する。

クルマから降りて、建物の中に入る。
ワックスの滲みこんだ木の床は意外としっかりしている。
引き戸を開けると、様々な薬品の匂いが身を包む。
上着を脱ぎ、白衣に着替え、検体を取り出し、
顕微鏡検査の準備に取り掛かる。
検体を染色し終わって、顕微鏡にスライドガラスをセットする。
そして覗きこむと・・・・。


・・・暗転。


白い光が差してきたと思ったら白いスクリーンを
真剣にそして楽しそうに覗く白衣の自分。

顕微鏡に付けられたカメラから送られてくる映像。
スクリーンには透明な丸い物体が。

・・・学生時代だ。

灰色のマウスと白いマウスの受精卵をニコイチにして
キメラマウスを生みだそうとしているところだ。
スクリーンと手元に集中して作業をしている。
と、見つめていたスクリーンの映像が歪む・・・。


「起きたの?」
かすれた声がする。

ぼーっとしている頭が、状況を確認する。
どうやら風邪の看病をしながら、自分も寝たらしい。
「うん、起きた・・。寝ちゃったんだな。気分はどう?」
「少しいいわ。」
「そう。なんか欲しい?」
「別にいい。・・・あなたも眠かったら寝てね。寝ているのも楽しいし。」
「楽しい?」
「うん。」

彼女は、じっとこちらを見つめている。
まるで、いままで僕の夢を覗き込んでいたかのように・・・。
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by curtis_01 | 2008-02-17 18:00 | 徒然草

1995/02/11

どれくらい歩いたんだろ・・・。

すれ違う人の群れ。
うしろに去っていく景色。

気付くと目の前に階段。
仙台の駅前にある広い広場のような立体歩道橋への階段だった。
そのまま階段へ踏み出した一歩。
・・・身体が重い。

あれ?
なんで、何にも色見えねーんだろ・・・。
ま、いいか。
そんなのは些細なこと。
だからといって考えたいようなことは、何もない。
何の感情も湧かないし、メンドクサイ。

ベンチに腰をかける。
深いため息がでる。
別れはいつでも自分を失わさせる。
そして、自分に唯一見える色は・・・。

上を見上げる。

そこには青い色。
空だけが色を見せる。
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by curtis_01 | 2008-02-16 18:55 | 徒然草

自転車馬鹿の夕べ

昨日のバレンタインデー。
自転車仲間と残業帰りに焼き鳥屋で一杯。
酒のつまみは、すごく美味しい焼き鳥と自転車談義。

先ずは、マルコ・パンターニに冥福を祈って献杯。
そしてヴィノは冤罪に決まっていると怪気炎を吐き、
欲しいバイクへの憧れと脚力の現実に酒を飲む。

お店のおねーさんに
「相変わらず、すごく食べますよね・・・。」

今より20kgも体重が多かったときから大食いだからね。
そして結局、今朝まで酒は残ったまま・・・。

でも、楽しいんだな、これが。(笑)
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by curtis_01 | 2008-02-16 00:38 | 自転車

Be My Valentine.

突然、後ろから抱きつかれた。
前に差し出された手には、B5版くらいの箱。
僕の好きなミルフィーユの詰め合わせ。

背中から恥ずかしそうな声。

「えへへ、本命だよ。」
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by curtis_01 | 2008-02-13 08:12 | 徒然草

雪見。

pm11:30 2008/02/09
“ねぇ、これから1時間だけ時間をくれない?”
彼女の携帯にメール。

“なに?電話?”
“ううん。ちょっとだけドライブ。”
“えぇ?外はすごい雪降っているよ。それにもうお風呂入って化粧落としたんだけど。”
“うん、たぶんそうかなって思っていたけど、スッピンでいいし、ちょっとだけ。”
“うーん、いいけど。どこ行くの?”
“あとで。部屋まで迎えに行くよ。厚着しておいてね。”

送信ボタンを押した後、身体にフィットしたパーカーにダウンを着込み、
ニットキャップを被り、車のキーを掴む。

アパートの部屋を出ると、湿った大きな雪がかなり積もっている。
駐車場にいくとミニバンはすっかり白く覆われていた。
暖気をしながら、ブラシで雪を落とす。
息が白くたなびく。

彼女の部屋の傍に着いたところで電話する。
「着いたよ。」
「うん、今行くわ。」

黒いハーフコートにジーンズで身を包み彼女は出てきた。
「んもう、急に。一体どこ行くの?」
「ん、ちょっとだけ。なんかさ、雪が降るとウキウキして外に出たくならない?」
「犬とか子供じゃないんだから。まったく。」

かなりの雪だ。
道は雪に覆われ、片道3車線の道はレーンが判らなくなっている。
一路、北に向かう。

「走っているのはほとんどタクシーばっかりね。」
「確かにこの雪で夜中じゃあ、ふつー走らないよね。」
「あなたが言う?」

マックのドライブスルーでホットコーヒーを買う。
「今日は後ろに自転車積んでないのね。」
「さすがにそれはねぇ。あ、MTBで走っても楽しかったかな?」
「次は人を巻き込まないでそうしてよ。」

国道のシングルナンバーを横切り、
新興住宅地への街路樹が並ぶ長い坂を上り始める。

「あ、雪が街路樹に積もってきれい・・・。」
「ね。きれいでしょ?」
「これを見せたかったの?」
「うーん、もうちょっと先が目的地かな?」
「へえ、楽しみ。」
坂を上ったところを左に曲がる。


「・・・この頃、どうしたの?」
ここんところ、僕が気にかかっていた事。

「ん?なあに?」
「メールでも電話でも元気ないじゃない。」
「・・・うん、大丈夫。」
「君の『大丈夫』は大丈夫じゃないときのセリフ。」
「あなたも一緒じゃない。いっつも。」
二人は笑いあう。

坂を下り始める。
「そろそろかな。」
「え?」

前方に白と金のイルミネーションで飾られた木々が
雪を積もらせキラキラと輝いている。

「わぁ、すっごくきれい!」
「うん、雪が降ったから、ここはきれいかなと思っていたんだ。」
ゆっくりと通り過ぎ、ライトアップされている街路樹の間を通る。

「ねぇ、クルマ止めて。」
「うん。」
左にクルマを寄せ、ハザートを点けて停める。

「ロマンチックな事してくれるじゃない。」
「少しは気分がマシになった?」
「うん、なった。・・・大丈夫だよ。」
「そう。・・・ならいい。」
「もうちょっと、ゆっくり話ししよ。」
「うん。」

雪は降り続いていた。
次から次と人のつらい想いを隠すように・・・。




ふりつづく雪となやみに嘆くけど とけゆけわらえ春ならばこそ
                               虚空
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by curtis_01 | 2008-02-10 21:22 | 徒然草

憧春

立春に

 日差し咲き雪の軽さも失えば梅も開いて大宰府の春
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by curtis_01 | 2008-02-05 12:33 | 徒然草