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春の夜の月

ながめきてとしにそへたるあはれとも身にしられぬるはるの夜の月
                               藤原基家

   今まで眺めてきて、この歳にあった感慨も
       身に沁みて解ってきた春の夜の月だ・・・。


ガレージにクルマを入れ、シャッターを閉める。
空を仰ぐ。

白く輝く月。
白く漂う息。

心の中の静かな沈黙。

浮かぶのは過ぎ去った日々。
明るく笑う面影たち。

みんながいつまでも笑顔でいられますように。
それが、今の齢で願う想い。
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by curtis_01 | 2007-02-28 23:34 | 徒然草

伝染。

・・・・考えてみると、
こんなにも自転車にハマったのは、
我がロードスター・オーナーズ・クラブ“P.P.F.(Powerful performance Freak)”
サブチーフ、K氏にビアンキを貸してもらって、久々に自転車の軽快なことに感動。
SUGOでの琢次郎氏のレースでは、Kohki氏にGIANTのFCRを借りて
レースそっちのけで、自転車乗り回して遊んだ所為で
自転車への“僕の進む道”が確定。

昔っから欲しかったMTBをカタログで散々悩んでも
結局お店で一目惚れで購入。
『UA-33rpm』

そんでもって、同じクラブの現カエル乗りに
トライアルってモノを見せられ、
MTBでこーんな遊びも出来るのねって、
脛に傷作りながらも笑っていられるようになっちまった。

・・・・こいつらが悪い。

ますます病気は悪化して、走る距離が伸びてツーリングバイク購入。
それも、趣味人の店主のおかげで、凝りまくりの一台。
『SURLY cross-check』
無茶苦茶Happyに・・・。

そして琢次郎氏、
同じクラブのRS-roman氏、ひろ氏も、
続々自転車を購入・・・。
拡がる拡がる。

中2の次男坊が、「パパ、自転車乗ってみたい。」

Curtis「お前、ママチャリあるだろうが。」

次男坊「いや、ロードとか、ピストとか・・・。」

Curtis「勉強頑張るなら考えるけど・・・。」

翌週、シュウィンのマディソン予約。
フリーも固定もできるシングルのロードね。
俺も乗ってみたかったんだもん。
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by curtis_01 | 2007-02-26 22:31 | 自転車

月に照らして

思ふことなどとふ人のなかるらむ仰げば空に月ぞさやけき
                             慈円

   きっと、思っていることなど
       訊いてくれる人はいないだろう、
             仰ぎ見れば、空に月が澄み輝いている。


田園の中のオフロード。
33rpmに跨り、夕日に照らされている。
空を仰げば白く輝く半月。

今日一日、Cross-Check、
この33rpmと自転車で走り回った。
兎に角、身体を疲れさせて、
何もかも空っぽにしたかった。

悩みなんて、人に言うもんじゃない。
月に照らして自分で見つめるもの。
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by curtis_01 | 2007-02-25 17:59 | 自転車

自転車馬鹿、風に泣く。

二月(きさらぎ)やなほ風さむき袖のうへに雪まぜにちる梅のはつ花
                               後宇多院

   二月だというのに、まだ風が寒く、
      袖の上には雪とともに梅の初花が散ってくる・・・。


旧暦の二月、つまり来月になれば、
こんなうつくしい歌をどこかの庭園で口ずさむのも粋だけど、
最高気温3℃、強風注意報発令中という、余りにかけ離れた状況の中を
ひたすらペダルを回す自転車馬鹿一人。

晴れていれば走りたくなる性とはいえ、
流石にこの強い風には30分も逡巡。
でも、そこはやはり馬鹿。

Cross-Checkでガレージから飛び出す。

体力があるうちに向かい風に挑もうと、10kmほど西、そして南西に向かう。
この道は最初は平坦だが、途中から自動車でもギアを一速落と長い坂が二つ。
フロントは軽いインナーギア、リアも軽いインナーギアを選ばないとキツイ。
それでも幾ら回しても坂の傾斜と風に押し戻されるような感じだ。
“なんでこんなことやってんだろ?”
いつものように帰りたくなる。

丘を越え、国道に出る。道路脇のデジタルの気温計は“2℃”を示す。
体感気温は風の所為で“0℃以下”といったところだ。
やっと、最初の目的地の道の駅に着く。
ここで、カミサンにROYCE’の生チョコを2箱買う。
メッセンジャーバックに突っ込みながら、
立ち食い蕎麦屋で温かい天ぷらそばをオーダー。
温かいつゆと蕎麦が文字通り生きた心地にしてくれる。

ここからは東に向かう。
今日のスペシャルイベント、待ちに待った『追い風』だ。
10km近く真っ直ぐ平坦な国道が伸びる。
さっきまでとはうって変わってフロントはアウターで、
とにかくスピードが面白いように乗る。

市街地に入り、方向を北に向けた途端、今まで西風だとばかり思っていたのが、
“北”西風だったことに気付く。
今の追い風で面白がって重いギアを踏んでいた所為で、既に脚はキテル。
そして風はさっきまでより強く猛り狂っているように感じる。
軽いギアでも足の筋肉が悲鳴を上げる。
“なんで強風注意報のとき走りに出たんだろ?”
最後の10kmを泣きそうになりながら家まで走る。

フラフラになりながら風呂場にたどり着き、
凍えた身体に熱いシャワーを浴びさせながら
もう、二度と風の強い日は走らないぞ!と心に誓った。

でも、風呂上りにCross-Checkを見ると、また・・・。
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by curtis_01 | 2007-02-24 19:37 | 自転車

酷い夢

いでてこしわがふるさとを人とはばいづれの雲をさしてこたへん
                             契沖

  捨て出て来た我が故郷について人が聞いてきたら、
     どの雲を指差して答えようか。



ガキの時分からの夢。

「旅に出たい。」

人と触れ合い、旅の距離から達成感を得られるというような
そんな素敵な旅でなく、ただ、放浪するだけのような旅。

幸せだからこそ思うのだと、そう人に諭されれば、
項垂れて「確かに」と答えてしまうだろう。

でも、ふと、足元に自分の影があることに気付き、驚くように
全てを捨てて、知らない人々の住む街をただ通り過ぎて生きたいと
その想いが心の底に在ることに気付くのです。

誰かを幸せにする、不幸せにするという
健全だけれど不遜な思いに囚われることなく、
全てに無責任で堕落した気楽な人間になり、生きてみたいと。
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by curtis_01 | 2007-02-23 22:14 | 徒然草

上弦の月の下で

月かげにわが身をかふる物ならばつれなき人もあはれとやみむ
                            壬生忠峯

  月影にわが身を変えることができるなら、
     つれないあの人も愛おしいと見てくれるだろうか。


仕事帰り。
西の空には微かに夕暮れの後が残る時間。
立ち並ぶビルたちが青く薄く照らされている。
クラクションが響いてくる。
ビルの合間から見える盃のように細く輝く上弦の月が、
地球照で丸く黒に縁取りされている。

“ああ、自転車に乗りたいな。”
風邪で体調が悪く、早く帰ってきたのにそんなことを考える。

家に着いて、点けたガレージの照明は
01とオモチャ箱のような空間を照らし出す。
壁際のGTのBMX、SURLYの“Cross-Check”、
UAのMTB“33rpm”が軽い輝きを見せる。

33rpmのスタンドを外す。
茶色の車体を静かに引き出す。
白い息を吐き、ペダルを踏み込む。
国道を走るクルマのライトが
連なっているのに向かっていく。

しばらく走った後、停めた自転車に跨ったまま、空を見上げると
大きくオリオン座が、牡牛座に立ち向かっている。
西の山並みはもう暗闇の中だ。
そよと吹く冷たい風の中、月と星を眺める。

月を眺めるように自分を見てくれる、
そんな仲間たちが周りにいることをありがたいと思う気持ちが溢れてくる。

しばらくして、すうっと息を吸い、また車輪を暗い道に向けて漕ぎ出した。
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by curtis_01 | 2007-02-20 21:30 | 自転車

夕されば

夕されば物思ひまさるみし人のこととひしさま面影にして
                         笠女郎

  夕暮れになると、物思いが募ります。
    お会いした人の物尋ねる様子の面影が浮かんできて・・・。


曇天の朝とは一変して風が強いが晴れ渡った空。
午後から休みを取り、いつもの通院。
採血、結果を待っての診察。
この日だけは、自分が病人なんだって認識させられる。

結果は、現状の機能は正常。
そして相変わらず、じっと様子を窺っている奴らがいる。
最新の薬にも負けない、赤ん坊のときから一緒のしぶとい奴らだ。
でも、お前らに俺の人生を食わせはしない。

病院が混んでいた所為で、家に着いたのは午後4時過ぎていたが、
晴れてさえいれば自転車で走りたい。
即、ワークパンツにFOXのジャケットに着替え。
サイクリストっぽくない格好だけど。

向かい風の強い西に向かって漕ぎ出す。
直線で8km、そこから大きく半円を描くように南に、東に、北に。
そしてまた最初の直線に戻ってTotalで20kmちょっとぐらい。

沈み行く夕日を見ながら、
なごり雪が消えるように、春にいなくなった親友を思い出した。

“悪いな、まだそっちには行けないんだ。”
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by curtis_01 | 2007-02-19 21:18 | 自転車

自転車な休日

わがこころ春にむかへる夕ぐれのながめの末も山ぞかすめる
                              花園院

  我が心は春にむかっていて、
   夕暮れの眺めの末も山が霞んで見えるなぁ。


旧暦の元旦の今日。
朝起きて、MTBのDVD『ROAM』を見る。
朝飯食べて、カミサンのお手伝いで食器洗い。
Cross-Checkで軽く20kmお散歩。

昼飯食べて、カミサンのデミオを借りて二輪工房佐藤へ。
点検整備が終わった33rpmの引き取り。
ジョニーさん謹製のスラム「改」ステッカーを頂いてニコニコ。
それにしても、こんなに天気が良くなるんだったら、
新幹線で来て自走して帰りたかった・・・。
何だかんだと結局1時間以上も長居・・・。いつもすみません。

家に帰ってきて、33rpmで周りをちょいと走ってみる。
やっぱりいいねぇ、MTBって。
次男坊を誘って、サイクリング。
俺はCross-Check、次男坊は33rpmで軽く10km程度。
夕日に照らされた次男坊が楽しそうに笑っている。

なんか、満足な一日。
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by curtis_01 | 2007-02-18 18:23 | 自転車

はやき月日

昨日といひ今日とくらしてあすか川流れてはやき月日なりけり
                             春道列樹

   昨日と言いながら、今日を暮らして明日香川の流れのようにはやく過ぎ行く月日だなぁ。

   (この歌は、昨日、今日、明日というように
       明日香川と明日を掛けています。上手いですねぇ。)
        
   
仕事帰り。
駅を出て、駐車場に停めている
愛車M2 1001に乗り込む。

去年はあまりに乗らなくなって売ろうかと思ったけど、
やっぱりこのコクピットは落ち着く場所だ。
目の前には、シルバーに縁取られた
独立して付いている4つのメーター。

左から
当てにならない燃料計。
49,000kmの距離を刻んでいる距離計付きのスピードメーター。
これだけは正確だと思うタコメーター。
たまに針がダンスする水温計。
いい加減な計器たちにも慣れている。

ちょっとの暖気をして、ライトオン。

・・・・・あれ?
スピードメーターのランプが切れている。
以前乗っていた01初号機も15,000km、
そして48,000kmでスピードメーターのランプが切れている。
この01弐号機も既に15,000kmで切れて今回49,000kmで・・・。

こんなとこだけ精度良く無くっていいよ・・・・。
まあ、スピードメーターって高速道路で
オービスの手前でしか見ないからいいけど。

それにしてもまったく同じクルマ2台で15年間。
こんなカーライフもいいよね?
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by curtis_01 | 2007-02-17 18:40 | M2 1001

2002 夏

昨日書いたポルシェ考でいただいたなぎさんとKohkiさんのコメントで、
昔々911に付いて行った話を思い出しました。
書いたのは確か、2003年だったと思います。
かなり長文なので、お暇な方のみお読みいただければ幸いです。

猛吹雪の本日ですが、気分は真夏の深い森のイメージでどうぞ。

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パーン! バックファイアーの乾いた音が深い緑の林の中に響いた。

その日、車高調をセットしたM2 1001を、まだ思う存分振り回せるまでになっていない
自分をはがゆく思い、朝早くいつもの栗駒山に来ていた。
この山は宮城県、岩手県、秋田県にまたがっている。
ここあたりが昔は栗毛の馬の産地であったのと、
春になり、麓から山を見ると文字通り残雪が大きく馬の形になっていることから
この名が付けられたようだ。
栗駒山へはいくつかのアプローチがあるが、いつものコースは398号線を
花山村のダム湖を見ながら中高速コーナーを走り、峠に向かう。
村営の温湯(ぬるゆ)山荘で缶コーヒーを飲み、気持ちを落ち着ける。
ここは寒湯御番所という昔の関所がそのまま残っているところでもある。
朝の静けさが沁みる。

一息ついたら出発。
温湯七曲りのとおりヘアピンが続き、そこをクリアすると2~3速でまわる
低速から中速コーナーがアップダウンで続く。
道幅は広い。
林を縫うようにコーナーを抜けると大きく山が現れる。
その目を奪う景色の雄大さに気を取られると、
次のコーナーへのアプローチが遅れてしまう。
危ない。

山を大きく展望できる砂利が敷いてある駐車場までくる。
日が高くなるとバイク乗りたちが集まっているが、まだ誰もいない。
ここから先がいつものステージとなる。最初の一本は慎重に。
最初に2速でのS字から大きく回る複合コーナー、そして右に大きくパノラマが広がる下り。
下りきったところからまた上りの中速コーナーが右に左に始まる。この上り始めるところには、
よくTVの温泉番組に出るランプの宿がある。そして秋田との県境にある長いストレート、
また高速から中速、低速コーナーとバラエティに富んだ道が
秋田へ下る道と山頂へのT字路まで、10km位のワインディングとなり続く。
ただ後半での各コーナーは注意が必要である。
長い冬季の雪の重みでコーナーの外側がうねっており、
知らずにハイペースで攻めると肝を冷やすことになる。
T字路からは山頂方面への須川湖まで景色を楽しみ、
須川温泉へひとっ風呂浴びて、
ここの湧き水で作られた仙人ビールを飲むのもいいだろう。
また、秋田側に降りて小安峡に向かい、
ここでの温泉や渓谷の景色を遊歩道で楽しむのも良い。
しかし、今日の目的は違う。
来た道を最初の駐車場を目指しペースを上げ戻る。
この道を3往復すると一般車が出てきた。
まあ、この01をいい感じで走らせることも出来た。

帰ろうと最初の駐車場から出て下り始め、
コーナーを2つほど抜けると車高の低い白い車が見えた。
追いつく前に車種は気づいていた。
ポルシェの911ナローモデルだ!
後ろにつくとロールケージが小さいリアウィンドウから覗け、車高も落としてある。
かなり気合が入ってる。後ろのエンブレムが911Sの文字を誇らしげに光らせる。
車重はこの01と同等かやや軽いくらい。パワーは’69の2リッターとして170ps。
面白いことになりそう・・。
911のドライバーもルームミラーでこちらを見ている気がした。

前を塞いでいたトヨタのRVが、後ろの2台のスポーツカーの雰囲気を察したのか道を譲る。
その瞬間、911の2+1のマフラーからバックファイアーが!
その音がスターターとなり白と濃紺の2台が猛然と走り出す。

911ナローのグッとテールを落とし、駆け抜ける姿は後ろから見ていても素敵だ。
ブレーキング、3速から2速へシフトダウン、コーナーを回る。そして加速、シフトアップ。
2台は揃ってコーナーをクリアする。
立ち上がりからストレートでは911だが、コーナーリングスピードではこっちだ。
暫くこの気持ちの良いリズムで2台のダンスが続く。
が、右へ90度に曲がる感覚のコーナーで911が突っ込みすぎ!
こちらもハードブレーキ!アウトに逃げる。何とか2台とも無事に止まった。
自分も向こうのドライバーもサングラスの中の目が笑ってる。

“やっちまった。”

向こうから先に行けとの合図。前後を入れ替えまた走る。
また、懲りずにお互いペースアップ。しかし、夢のような時間もおしまい。
花山村に降りて来てペースダウン。そして別れ道。
どちらともなく手を上げ、2台は右と左に別れた。


去年のこの憧れの車と走れた出来事は私は暫く忘れられないでしょう。
今年はどんな車と出会えるのか楽しみでいます。

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鮮やかな思い出ですが2007年の今じゃあ、こんな走り方はもうしていません。
クルマで飛ばすよりも、自分の足を使って自転車で走るほうが楽しくなったし。
でも、今でもあの熱さは残っているかも。
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by curtis_01 | 2007-02-15 22:01 | M2 1001