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カテゴリ:M2 1001( 24 )

ご冥福をお祈りいたします。

久しぶりの投稿は悲しい記事になります。

昔、加入していたロードスターのオーナーズクラブで
ご一緒させていただいていた女性が永眠されました。

数ヶ月前にご結婚されたばかりとのこと。
ご本人自身が悔やみきれないことでしょう・・・。

愛車は雪のように白いロードスター。
当時の笑顔が思い出されます。

君想い 天の無情を恨むのみ つかむ幸せ雪の儚さ

ご冥福をお祈りいたします・・・。
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by curtis_01 | 2014-01-12 17:36 | M2 1001

長いお別れ

AM2:00

夜明けまでまだまだ間があるのに目が覚めた。
今日は01との別れの日。

目を閉じるけど、寝れそうにない・・・。
そのままロフトから降りて、顔を洗い身支度を整える。

部屋を出ると、空には星が出ていた。
昨日、洗車をしてやった01に乗り込む。
これから、15年間最後のラストランだ。

長い道のり。
静かに淡々と距離を稼ぐ。
レーンチェンジやコーナーでは、
まるで耳を澄ますようにクルマの挙動をじっくりと確かめる。
このクルマの動きはもう二度と手に入れられないものだろう。
心の奥底がしんと静まる。

クルマを手渡すとき、どこからか金木犀の香りがした気がした。



  惜別に花の香りを添え置けば 香り咲く頃 君を想える
                            Curtis
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by curtis_01 | 2007-10-13 19:02 | M2 1001

さくら 逢魔が時

朝、起きてテレビをつけると、眼鏡をかけユーモラスな風貌の気象予報官は
昨日の好天をもたらした高気圧が東の海上に抜けて気圧の谷が近づき、
明日は雨になるだろうと話していた。
気象予報図では大陸に次の高気圧があり、これが近づけば明後日は風が強くなるだろう。
今日が今年の桜を綺麗に見ることができる最後かもしれない。
新幹線通勤をやめ、01で満開の桜を見ながら会社に行こうと決めた。

ガレージで暖気の間に幌を開け、走り出す。
家から高速のインターまでは20分少々。
桜が何十本も植えてある小高い丘の脇の道や、
小川沿いに桜が植えてあり、まるで桜の花のトンネルになっている道を
選ぶようにゆっくり走る。
弾ける様な軽やかな排気音が心地よい。
高速道路でも、道脇に桜並木になっているところ、
はるか向こうに霞んでいる桜の塊を見つけては口元に笑みが浮かぶ。
このささやかな贅沢を味わいながら仕事に向う。

仕事は、休日明けだというのにそんなに忙しくない・・。
桜のおかげか?珍しい事もあるものだ。
終業時刻になると職場の皆も帰り支度を始める。
午後5時半、外はずいぶんと明るい。日も長くなったもんだ。

駐車場で幌を畳みながら、このまま桜を見物しながら帰ろうと、
記憶の中からなるべく静かな場所を選ぶ。
この時間は逢魔が時というのを思い出し、
まだ早いと思ったがライトをつける。交通事故の一番多い時間だ。

街中を抜け、国道のシングルナンバーから大きく外れ、
営業車がよく通る山際の程よくワインディングになっている道へまわる。
道幅は広く空いている。
気持ちよさに、ほんのちょっとペースを上げる。
この道からもさらに外れた山のほうにある公園だ。

この季節、休日には家族連れが花見に来ているが、
この周りには人家はなく、まして平日の夕方だ、駐車場にはクルマが一台もない。
貸切状態で花見とはついている。オープンのままクルマを降りる。
駐車場から広場まで、桜並木の坂になっている。

ゆっくりと桜を愛でながら広場に向う。ここには桜の大木がある。
見事に満開で、周りの空気も桜色に染まっている気がする。

「風にちる花のゆくへはしらねども をしむ心は身にとまりけり」
西行の和歌が浮かぶ。

暫しこの素晴らしい桜を見上げて、古人たちが歌に歌った心持は
このようにしみじみとしたものだろうかと物思いに耽る。

ふと、視線をおろすと白っぽい軽やかなハーフコートに
薄いピンクのスカートの20代ぐらいの女性が桜の木の右にいた。
全然気付かなかった。
ずいぶんと夕闇の迫ったなか服の色の所為か、
ふわっと彼女が浮き上がっているように見える。
彼女も桜を見上げていたが、
自分の視線に気がついたのかこちらを見た。

視線が合う。

なんとなく軽く会釈すると、彼女もふっと笑い、会釈を返してきた。
「綺麗な桜ですね。」と声を掛けた。
「ええ」と彼女は答え、また桜を見上げて
「一年の中で、一番この季節が好きです。」と言った。

綺麗な人だな・・。

また、自分も桜を見上げると、花の向こうの空もずいぶん暗くなっている。
そろそろ帰ろうと思い彼女を見ると、いつの間に帰ったのかいなくなっていた。
なぜだか違和感を覚えながらも残念な気持ちで、坂を下る。

駐車場に着き01に乗り込む。
キーをイグニッションに差し込む・・・違和感を覚えた理由に気付いた・・・。

彼女は、何に乗ってここに来たんだ?
駐車場には、このクルマしか無かった。
近くには人家はないし、バスも走っていない場所だぞ。
まして、広場からどうやって消えたのだ?
広場に上がる道は、いま降りてきた一本道しかない。
そしてその道の広場への入り口には自分がいたのだ。

逢魔が時・・・
オープンにした背後から、ふふっと笑い声が・・・・。

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これも、2年前に書いたお話でした。
いやぁ、懐かしいなぁ。
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by curtis_01 | 2007-04-01 11:01 | M2 1001

“'07 the 耐感・耐寒 180min 6th ”

いやぁ、レースの名のとおり、マジ寒かった・・・。

青く澄んだ空に響き渡る甲高い排気音。
コーナーにフルブレーキで突っ込んでいくクルマたち。
みんなの笑顔。

久しぶりにクルマ好きに戻った一日でした。
帰りの01の挙動、一つ一つが愛おしく思えてきたり。

やっぱり、レースってイイなぁ・・・・。
気分転換に、いい一日でした。
誘ってくれた、kohkiさん、ありがとう!
さあ、これでまた仕事頑張れるぞ!


ドライバー各位へ、
サインボードにずーーーっと、
『UP』もしくは『U--P』って表示し続けて
プレッシャー掛けてごめんね。(笑)
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by curtis_01 | 2007-03-18 20:03 | M2 1001

はやき月日

昨日といひ今日とくらしてあすか川流れてはやき月日なりけり
                             春道列樹

   昨日と言いながら、今日を暮らして明日香川の流れのようにはやく過ぎ行く月日だなぁ。

   (この歌は、昨日、今日、明日というように
       明日香川と明日を掛けています。上手いですねぇ。)
        
   
仕事帰り。
駅を出て、駐車場に停めている
愛車M2 1001に乗り込む。

去年はあまりに乗らなくなって売ろうかと思ったけど、
やっぱりこのコクピットは落ち着く場所だ。
目の前には、シルバーに縁取られた
独立して付いている4つのメーター。

左から
当てにならない燃料計。
49,000kmの距離を刻んでいる距離計付きのスピードメーター。
これだけは正確だと思うタコメーター。
たまに針がダンスする水温計。
いい加減な計器たちにも慣れている。

ちょっとの暖気をして、ライトオン。

・・・・・あれ?
スピードメーターのランプが切れている。
以前乗っていた01初号機も15,000km、
そして48,000kmでスピードメーターのランプが切れている。
この01弐号機も既に15,000kmで切れて今回49,000kmで・・・。

こんなとこだけ精度良く無くっていいよ・・・・。
まあ、スピードメーターって高速道路で
オービスの手前でしか見ないからいいけど。

それにしてもまったく同じクルマ2台で15年間。
こんなカーライフもいいよね?
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by curtis_01 | 2007-02-17 18:40 | M2 1001

2002 夏

昨日書いたポルシェ考でいただいたなぎさんとKohkiさんのコメントで、
昔々911に付いて行った話を思い出しました。
書いたのは確か、2003年だったと思います。
かなり長文なので、お暇な方のみお読みいただければ幸いです。

猛吹雪の本日ですが、気分は真夏の深い森のイメージでどうぞ。

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パーン! バックファイアーの乾いた音が深い緑の林の中に響いた。

その日、車高調をセットしたM2 1001を、まだ思う存分振り回せるまでになっていない
自分をはがゆく思い、朝早くいつもの栗駒山に来ていた。
この山は宮城県、岩手県、秋田県にまたがっている。
ここあたりが昔は栗毛の馬の産地であったのと、
春になり、麓から山を見ると文字通り残雪が大きく馬の形になっていることから
この名が付けられたようだ。
栗駒山へはいくつかのアプローチがあるが、いつものコースは398号線を
花山村のダム湖を見ながら中高速コーナーを走り、峠に向かう。
村営の温湯(ぬるゆ)山荘で缶コーヒーを飲み、気持ちを落ち着ける。
ここは寒湯御番所という昔の関所がそのまま残っているところでもある。
朝の静けさが沁みる。

一息ついたら出発。
温湯七曲りのとおりヘアピンが続き、そこをクリアすると2~3速でまわる
低速から中速コーナーがアップダウンで続く。
道幅は広い。
林を縫うようにコーナーを抜けると大きく山が現れる。
その目を奪う景色の雄大さに気を取られると、
次のコーナーへのアプローチが遅れてしまう。
危ない。

山を大きく展望できる砂利が敷いてある駐車場までくる。
日が高くなるとバイク乗りたちが集まっているが、まだ誰もいない。
ここから先がいつものステージとなる。最初の一本は慎重に。
最初に2速でのS字から大きく回る複合コーナー、そして右に大きくパノラマが広がる下り。
下りきったところからまた上りの中速コーナーが右に左に始まる。この上り始めるところには、
よくTVの温泉番組に出るランプの宿がある。そして秋田との県境にある長いストレート、
また高速から中速、低速コーナーとバラエティに富んだ道が
秋田へ下る道と山頂へのT字路まで、10km位のワインディングとなり続く。
ただ後半での各コーナーは注意が必要である。
長い冬季の雪の重みでコーナーの外側がうねっており、
知らずにハイペースで攻めると肝を冷やすことになる。
T字路からは山頂方面への須川湖まで景色を楽しみ、
須川温泉へひとっ風呂浴びて、
ここの湧き水で作られた仙人ビールを飲むのもいいだろう。
また、秋田側に降りて小安峡に向かい、
ここでの温泉や渓谷の景色を遊歩道で楽しむのも良い。
しかし、今日の目的は違う。
来た道を最初の駐車場を目指しペースを上げ戻る。
この道を3往復すると一般車が出てきた。
まあ、この01をいい感じで走らせることも出来た。

帰ろうと最初の駐車場から出て下り始め、
コーナーを2つほど抜けると車高の低い白い車が見えた。
追いつく前に車種は気づいていた。
ポルシェの911ナローモデルだ!
後ろにつくとロールケージが小さいリアウィンドウから覗け、車高も落としてある。
かなり気合が入ってる。後ろのエンブレムが911Sの文字を誇らしげに光らせる。
車重はこの01と同等かやや軽いくらい。パワーは’69の2リッターとして170ps。
面白いことになりそう・・。
911のドライバーもルームミラーでこちらを見ている気がした。

前を塞いでいたトヨタのRVが、後ろの2台のスポーツカーの雰囲気を察したのか道を譲る。
その瞬間、911の2+1のマフラーからバックファイアーが!
その音がスターターとなり白と濃紺の2台が猛然と走り出す。

911ナローのグッとテールを落とし、駆け抜ける姿は後ろから見ていても素敵だ。
ブレーキング、3速から2速へシフトダウン、コーナーを回る。そして加速、シフトアップ。
2台は揃ってコーナーをクリアする。
立ち上がりからストレートでは911だが、コーナーリングスピードではこっちだ。
暫くこの気持ちの良いリズムで2台のダンスが続く。
が、右へ90度に曲がる感覚のコーナーで911が突っ込みすぎ!
こちらもハードブレーキ!アウトに逃げる。何とか2台とも無事に止まった。
自分も向こうのドライバーもサングラスの中の目が笑ってる。

“やっちまった。”

向こうから先に行けとの合図。前後を入れ替えまた走る。
また、懲りずにお互いペースアップ。しかし、夢のような時間もおしまい。
花山村に降りて来てペースダウン。そして別れ道。
どちらともなく手を上げ、2台は右と左に別れた。


去年のこの憧れの車と走れた出来事は私は暫く忘れられないでしょう。
今年はどんな車と出会えるのか楽しみでいます。

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鮮やかな思い出ですが2007年の今じゃあ、こんな走り方はもうしていません。
クルマで飛ばすよりも、自分の足を使って自転車で走るほうが楽しくなったし。
でも、今でもあの熱さは残っているかも。
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by curtis_01 | 2007-02-15 22:01 | M2 1001

カエル好き

日曜日、友人ちばくんにとある企てのために
ポルシェ911(type930)で来てもらった。
やっぱり良いなぁ・・・・このクルマ。
企てについてはまた別なお話ってことで、今日はクルマ、ポルシェについて。

スーパーカー世代ど真ん中の自分にとって、
所有して乗ってみたいクルマの№1はポルシェの911。
それもtype901から964までのカエル顔のヤツ。

空冷エンジンにこだわる人は993までだろうし、
最新のポルシェが最良のポルシェの法則に従うのなら
やはり最新モデルだろうが、自分はデザインで見てしまう。
993以降はどうもイモリに見える。
同じ両生類とは云っても大きく違うのだ。

カエルはフランス料理で美味しい一品として出されるが、
イモリは黒焼きにしてオネショの薬ぐらいだ。
昔、ボーイスカウトで自給自足のサバイバルなキャンプに
参加したときに両方食べたことがあった。
カエルは鶏肉のようで美味しく、イモリは白身魚のようだった。
好みの問題だろうけど、カエルの方が美味しかった。

やっぱりカエルだ。

個人的に究極と思う911は
964のワンメイクレース用カップカーを
ロードゴーイングカー仕立てにしてごく僅か生産されたヤツ。
ボディ同色に塗られたロールケージが張り巡らされ、
内張りも外され、これまたボディ同色の鉄板が剥き出し。
そして低く構えた車高。
そのまんまカップカーに助手席をつけたような
乗る時には、耳栓が欲しいような冗談みたいなクルマだ。
これで色がホワイトだったら完璧だなぁ・・。

そういえば、カミサンは自分と同じ生物学系学部だっただけに動物好き。
それもカエルが大好きで、特にモリアオガエルと、
シュレーゲルアオガエルは見つけるとカメラを取り出し、大騒ぎな人だ。

Curtis「夫婦は似るって云うけどホントだね。同じカエル好きだし。」

カミサン「え?カエル好きだっけ?」

Curtis「うん、ほらこれ大好き。(964RSの写真を見せる)」

カミサン「・・・・・決定的にあなたと私は違うと思う。」
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by curtis_01 | 2007-02-14 22:22 | M2 1001

5年前に―輪廻―

昨日に引き続き、長文。
実は、前に書いたお話を入れていたメモリーが見つかったんで。
これは、一昨年書いたお話かな?
おヒマな方はどうぞ。
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ここかなぁ?

峠の麓にあったコンビニ。
夜を彷徨う自分達の明るいオアシスだ。
ハンドルを左に切り、店の前の駐車スペースにクルマを停める。

店の前に緑のポストがある。やすさんに教えてもらったコンビニに間違いない。
店に入り、ブラックの缶コーヒーを手に取り、レジで店員に聞く。
「あの緑のポスト、“5年前に送るポスト”?」
店員はニヤッと笑い、
「そうっすよ。お客さんも探してきたんすか?この頃、そういうお客さん多いんすよぉ。」
「そっか、ありがとうね。」
色々聞きたそうな顔をした店員には悪いが、そそくさと礼を言って店を出る。

幌をオープンにしたクルマのグローブボックスから手紙を取り出す。
手紙をじっと見つめ、本当に投函するか悩む。


『Sさんへ。
君のダンナです。とはいっても5年後の僕だ。
何をふざけたことと思わないで。信じてもらえるようなことを書こう。
僕は10月16日に、夜遅く仕事から帰ってきて君に言うはずだ。
「健康診断で、肝機能の数値が悪く、明日病院に行く」と。
もし、言わなければ、この手紙を捨ててしまってもいいよ。
でも、それを言った後でも、5年前の僕にはこの手紙を見せないで。訳は後で書く。
 
 さて、僕の書いたとおりになったと思う。
 本人はまあ飲みすぎだろうと思っているみたいでしょう?
だけど、僕は1週間後に検査結果が出て、翌日25日に緊急入院することになる。
B型肝炎急性増悪だ。
4年前に母さんが慢性肝炎で入院したのと一緒。生まれるときに母子感染だったんだね。
そう、5年後の僕には今までの経過がわかる。
入院したときに君に一番心配をかけると思うから、これを書いた。
僕はこのあと、2000年中に危険なところまでいく。
しかし、病院の先生は優秀で、心配は要らない。大丈夫だ。
ただね、この5年間で4回入院することになる。
その度に薬もいいのが出るし、元気にやっていけるようだ。
治療薬が凄く高いけどね。
 
それにしても、ごめんね。
平日は12時を過ぎてからでないと帰ってこないし、朝は6時には家を出て行って、
土日も仕事に行っているか、クルマで遊びに行って、家に居なかったね。
君とじっくり話をするなんて、結婚してから記憶にあんまり残ってないくらい。
それなのに・・ね。

僕にこの手紙を見せないで欲しいのは、
これから僕は様々なことで不安の中で悩む、苦しむ。
それを助けてやって、なんて言わない。

沢山、苦しまさせてほしいから。
そうじゃないと、一番大切なものに気がつかないと思うんだ。
今だって仕事のこと、クルマの事しか言わないでしょう?
病状が危険なところに行って苦しみ悩むことで、
はじめて気づくはず。それじゃないと半端な人間のままだ。
5年後の今だって半端モンだけどね。
そして、入院中に「君といっぱい話をしたのは、結婚してからはじめてじゃない?」
なんて言ったら大丈夫だ。

5年後の今、子供達は凄く元気で、デカクなってる。
君は相変わらず綺麗で、可愛い。ほんの少し、ダイエットはしたほういいかも。
そして、僕は君のことを心から愛している。ホントだ。
それでは、これからも我侭な僕をよろしく。
  
追伸 5年後、M2 1001が二台体制になっているけど、諦めてね。』
  

うん、と頷いて、ポストに封筒を入れる。
不思議なことに物の落ちる音がしなかった。
まるで、どこか別な所に行ったような感じだ。

“家に帰ろう。”

エンジンを掛け、駐車スペースを出る。
アクセルを踏み込み、ノーズを来た道へ向ける。
ふと、M2 1001初号機を買い戻したとき、妻の言った言葉を思い出した。

「やっぱりね。知ってたわ。」

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2007年の今じゃあ、01は1台に戻って、クロモリ自転車3台。
これもカミサンは知っていたかな?(笑
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by curtis_01 | 2007-02-02 23:36 | M2 1001

春雪-懐かしき愛車-

仕事帰り。
月が白く浮かんでいるのに、雪が舞っている。
見る間に路面が白くなってきた。
思い出したのは、去年書いた昔の愛車ジムニーの御話。
今日はズルを決め込んで、ブログにアップします。
長編なのは勘弁。

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2005年2月。夕方。

デスクのノートパソコンで天気予報を見る。
昨晩から、天気予報は太平洋沿岸を進んできた低気圧が急速に発達をして、
典型的なドカ雪が降ると警戒を呼びかけていた。
天気図は昨日の予報どおりだ。

交通情報に切り替える。
昼間から降り続いた雪は、この北国でも交通機関を麻痺させつつある。
ほとんどの高速道路、有料自動車道は通行止めになった。

「何、見てるんですか?」
前の席のスリムで可愛い女子社員が聞いてくる。
「天気予報と交通情報。」
「天気予報が面白いんですか?」
「なんで?」
「さっきからニヤニヤ笑ってますよ。」
「そう?」
「出張組は、今日は直帰するそうですよ。道がゲキ混みですって。
で、内勤者も今日は早めに帰っていいって言ってますよ。」
「あ、ほんと?」
「バスも、電車も止まるか、遅れてるそうですから・・・。」

雪はますます強くなるということで、市内から来ている上司が残って、
他は帰っていいということになったらしい。

「おう、Curtis。早く帰れよ、今日は新幹線だろ?」
「いえ、クルマです。」笑いながら答える。
「なにぃ?置いてったほうがいいんじゃねーか?
おまえん家のほうは、普通より何時間も掛かるぞ!」
「いやぁ、大丈夫ですよ。」
「じゃあ、なおさらだ。帰れよぉ。」
「はい、すみません。じゃあ、お言葉に甘えて・・。」
「いいぞ、後は。とにかく気をつけてな。」
内心は、ほくそ笑みながら上着を取る。

外に出ると、市内なのに既に20cm近く積もっているようだ。
いつも使っている駐車場へ行くと、管理人さんが雪かきをしている。
「あ、いつもすみませんね。もう出ます。」
「おニイさん、こんな日にクルマで来たなんて、ツイて無いね。」
「いやあ、ワザとです。」
「ええ?」
管理人さんは、訳がわからないっていうふうに頭を振る。
そう、昨日の天気予報を聞いてワザとクルマで来た。

薄い鉄板のドアを開け、ニュートラルにギアが入っていることを確かめエンジンを掛ける。
軽快な排気音があたりに響く。
暖気中にクルマに積もった雪を落とし、前輪のタブをロックに切り替える。

さて、出発だ。
駆動の切り替えレバーは2駆のまま、白いジムニーJA11は道に出る。
ルートは、こんな雪では、大概の人が使わない北西の傾斜のキツイ市街地を抜け、
街から望めるスキー場の麓から山道を抜けるように行くことにする。
確かに、比較的広い幹線道路は、混んでいる。
頭の中のルートマップを駆使して裏道を抜けていく。
既に傾斜のキツイ坂の下で数台がスタックしている。
その放置されている車を横目に、4駆に切り替えたジムニーは坂を上り、そして下る。
思ったとおり、選んだルートはガラガラだ。
NHKの朝の連ドラの舞台になった平坦な田園地帯に出る。
2駆に切り替える。
と、後ろのほうで光のパッシングが見えた。

大きなランクルが、遥か後続のクルマたちをパッシングしてかなり強引な追い抜きをしている。
2度、3度と。

後ろのクルマをまた強引に追い抜いて、ジムニーに向けて加速してきた。
まだ、距離はあるのにパッシングして来る。
ジムニーの前車が左折。ブレーキを踏む。
ランクルは、1台対向車があるため、追い抜けないで後ろに付く。
相手の運転席は、キャップを被った20代らしき男性。助手席には同じくらいの女の子。
前の車が消えた瞬間、ゆっくりと、それでいてタイヤがしっかりグリップをしていることを
確かめながらジムニーのアクセルを踏み込む。
ランクルもパッシングしながら追いかけてくる。
この山の間を縫っていく道では、対向車もいなくなった。

さあ、楽しい場面だが、俺のジムニーのショックは思いっきりヘタっている。
想像してみよう。
ヘタった足で、ショートホイールベース。
ジムニーは重心は高く、結構、車重はある。
そう、荷重の掛け方をミスれば、ノーズダイブとともに、
コーナーの進入でアンダーになり曲がらない。
その後は、ロールでサイドから後ろに荷重が回り、
急激にリアを巻き込むピーキーな動きになる。
そのうえ、ジムニーのペダルレイアウトは、
オフロード用になっているため、ヒール・アンド・トゥなんて出来ない。
それなのにニヤリと口元が緩む。

最初の右コーナーが近づく。
コーナーの手前から早めにアクセルオフ。ランクルが後ろに迫る。
ブレーキで減速し過ぎず、
でも必要なだけスピードを落として回転数を合わせ、シフトダウン。
遊びの大きいステアリングを切る。
リアタイヤは若干横に滑りながら、早めのカウンターで、ジムニーは気持ち良く前に進む。
ランクルより小さな車体だけにコーナーのラインの自由度でスピードはこっちが上。
S字は揺り返しを使って、クリア。
こんなのドライ路面じゃ、ヘタレな自分は到底出来ない。
雪道ってマジで楽しい。
ランクルは、既にパッシングなんて止めて、右車線も使って追いかけてくるが、
コーナーをひとつ、ふたつとクリアするたびに、車間距離は広がっていく。
やがて、峠を抜ける頃には後ろからライトも見えなくなった。

ふう、と息をつき、ペースを落とす。
誰も走っていない道を走りながら、次のルートを考える。
国道を渡って、また別な起伏の多い裏道か・・。

雪が降ると、この去年のイケナイ思い出が甦る。
最高だね、ジムニーって。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あれから2年。
今でもジムニーってイイクルマだなぁって思うんだ。
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by curtis_01 | 2007-02-01 22:41 | M2 1001

通院=自転車屋通い 2

今日もまた月一の通院日。

重く灰色の空からは、さめざめと雨が降っている。
フォグランプを点け、M2 1001で病院へ向かう。
アクセルへの踏力とともに高まる排気音。
タイヤが上げる軽やかな水飛沫の音。
それを聞きながら、
“病院、家の往復をすれば、久しぶりに1日で100km以上走るんだなぁ。”
と、ぼんやり考える。
今じゃあ、クルマより自転車で走る距離の方が長くなっている。

それでも、シフト、アクセル、ブレーキ。
それぞれの操作は、自然に考えることなくスムーズに行える。
ロードスターに乗ってから16年の賜物か?
古女房が、一番しっくり来るって、この事なんだろうな。

担当医先生からは、相変わらず同じ言葉。
つまりは今は異常無し。いいぞ、俺。

いつものように、二輪工房 佐藤に顔出し。
店長さんには言っていないんだけど、
店に置いてあった、黒のSURLYの長袖ジャージ、
買うか、買わないか大いに迷い中。(笑

帰りに本屋に寄って、自転車雑誌の立ち読み。
でも、最後にBicycle CLUBを手にレジへ。
今回も、結構タメになるし、面白い。
ちょうど1年前この雑誌を買い始めてから自転車馬鹿へまっしぐら。
自転車3車種クロモリ3台になってしまった。
ああ、バイクラ様様ですなぁ。

でも、01に乗って自然にドライブができるように、
自転車を充分乗りこなすように成るのは、これからだな。
すごく前向きな楽しみ。
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by curtis_01 | 2006-11-20 18:22 | M2 1001