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カテゴリ:徒然草( 329 )

七夕。

うちなびく水かげ草の露のまも契はつきぬ星合のそら
                       武田信玄

  (織姫がしなをつくるように)風にたおやかに打ちなびく、
    水辺の陰の草につく露のような、はかない一瞬なのに、
      契りは尽きない七夕のそら

かの武田信玄もなかなかロマンチックな歌を歌っているものです。
ちなみに、ここに書く歌の解釈は自己流ですので、
もしかして違っていることがあるかもしれません。
ご容赦を。


朝の通勤時、
自分で夏祭りのブログで書いておきながら、
仙台駅にある蜘蛛の巣状にめぐらされている
ペデストリアンデッキ(かなり広い幅の高架歩道橋)に
吹流しのミニチュアが飾られているのを見て、
仙台七夕祭りが開かれていることを思い出しました。

名掛丁通りから、中央通は、大きい吹流しが飾られ、
通勤途中のサラリーマンも足を止め、
カメラで写真を撮っています。

地元民は、「一度見れば充分」等と言いますが、
やはり、こうやって見ているとなかなか風情があります。

できれば、混雑前の朝のこの時間に
ゆっくりと観賞して歩きたい衝動にかられますが、
そこはオトナです。ガマンガマン。

仙台七夕は、必ず一日は雨にたたられるというジンクスがありますが、
3日間晴れ続けていて欲しいものです。

たまさかにしか逢えない恋人達のためにも。
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by curtis_01 | 2006-08-07 21:12 | 徒然草

夏祭り。

仙台駅も七夕の吹流しが彼方此方に飾られ始めている。
今週末からは仙台七夕。
此方に住んでいると、七夕はどうしても旧暦のほうがしっくり来る。

夏祭りというと、仙台よりかなり北にある小さな我が町でもある。
ちょうど、自分が高校の頃。
その祭りには、不景気なこの頃では無くなった花火大会があった。
花火大会といっても小さい町のことだ。
大きいスポンサーもある筈は無く、単発もしくは数発上がったかと思うと、
暫らく間が開いて、また上がるという
猫もあくびをするような花火大会だった。

しかし、祭りの晩は何かしらの期待でワクワクするもの。
花火大会が始まるまでの、神輿、盆踊りを眺めながら
会場の光の届かない片隅に自分たち、悪ガキ達が集まっていた。
と、そこを浴衣を着た女の子が通り過ぎた。
次の瞬間、自分は彼女の名前を呼んでいた。

「え?」と振り返った彼女より、
周りの連中のほうが驚いていた。

「信じらんねぇ・・・。」
「何で、この真っ暗な中、判るんだよぉ?」
「もしかして、気があるんじゃねぇ?」
悪ガキ仲間たちは、一斉にはやしだした。

「ああ、そうだよ。」

自分でもびっくりするくらい落ち着いた声で、その一言が出た。
はぐらかしたり、照れて否定されると思っていた連中は
あっさり認められ唖然としている。

「何、馬鹿言ってんのよ。花火始まるよ。行こ。」

彼女は、自分にそう言ってきた。
近所の幼馴染。
夏休みは、殆ど、どっちかの家にいるような二人だった。
あたりまえのように、歩き出すと、仲間達ははやすこともせず、
「いってらっしゃーい」って言ってきた。

花火の見物人があふれている土手に二人で並んだ。
自分は、さっき決死の覚悟で仲間の前で言った言葉に
彼女が少しも動じていないのを少し面白くなく思っていた。

花火が上がった。
夜空に浮かぶ大輪の花と、大きい音とともに周りの歓声が上がる。
暫らく間が開き、また上がった。
次の花火を待つ間、彼女が言った。

「私ね、この花火大会好き。」

「なんで?」

「大きい花火大会の連続して凄いのが上がるのもいいけど、
なんかね、大きい線香花火って感じで良いじゃない?」

その言葉に笑った。

「確かに。」

「きっとね、いくつになっても今日を思い出すんだろうなぁ。」

そのひと言に答えるように、次の花火が上がった。

残念ながら、彼女の言うところのあの大きい線香花火は憶えてはいない。
でも、あの花火に照らされた彼女の横顔は今でも浮かぶのだ。
夏の思い出として。
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by curtis_01 | 2006-08-03 20:59 | 徒然草

袖のみぬれて

つれづれのながめにまさるなみだ川袖のみぬれて逢ふよしもなし

                               藤原敏行

 ぼーっとあなたの事を想っていると、
  眺めている長雨よりも溢れてくる涙の川
   あなたに会うこともできず、
     袖のみを濡らしております。


これもまた、眺めと長雨を掛けた上手い歌だなぁ・・。
昨日の天気予報では、今日は雨のはずだったのですが、
午前9時半現在、青空が覗き、風が爽やかに吹いています。

こんなときは33rpmでちょいと走り回りたい!
と、思ってもお尻のことを考えると、ガンガン乗れるようになるためには、
袖を涙で濡らしながらも我慢のしどころ。
01でも洗ってしまいましょう。

はあぁ・・・・・。
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by curtis_01 | 2006-07-30 09:36 | 徒然草

夕暮れに

今こむといひてわかれし朝(あした)より思ひくらしのねをのみぞなく
                                   遍昭

  「直ぐに来るよ」と貴方が仰って別れた朝から
    貴方を想い、過ごしているのです。
      ひぐらしのように泣いてばかりで・・・。



「想い暮らし」と「ひぐらし」を上手く掛けた歌だなぁ・・・。
とは言え、自分も梅雨の晴れ間を想い暮らしているわけだが。

夕方にほんの少し晴れ間が1週間ぶりに覗いた。

早速、ガレージの33rpmをローラーから外し、走り出す。
やはり、ペダルを踏みこんで顔に風を受け、景色が変わるのは格別だ。

田園の中を緩やかに曲がって走る、
シングルナンバーの国道の広い歩道を駆け抜ける。
左右に稲の柔らかな緑が広がり、西に紅く陽の名残が。

子供の頃よく遊んだ古い神社の杜に着く。
参道を整備したときに植えたのだろうか、
藍、紫、赤の紫陽花が斜面いっぱいに咲いている。
背の高い杉の木々からひぐらしの声が響く。

茶色の自転車をその一本に持たれ掛け、お参りする。

“遠い空の下、あなたとあなたの大事な人が元気になれますように。”
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by curtis_01 | 2006-07-23 19:48 | 徒然草

旅に想いを

つくづく思うのは、
もし、20年前に今のように自転車に嵌まっていたならば、
きっと、何処へか、『旅』に出たろうな、と。

クルマでのツーリングが、なかなか楽しいのは
既に、学生のときの5万円カローラ、
16年間3台のロードスター、ジムニーで実証済み。
でも、クルマでの移動は、ロードムービーのようで、
それはそれで良いんだけど、自分的には『旅』ではない気がする。
『ツーリング』だな、やっぱり。

自転車で、自分の身体を使って距離を進むというのが
一瞬で過ぎ去るスピードでは解らないものを見せてくれる。
そして、それを見ながらの、実感しながらの『旅』に出てみたいと
若い自分は考えるだろうなと思うのだ。

しかし、今の自分が、
あの時から20年の歳月を経たからこう思うのかもしれない。
エンジン付きの乗り物に本当に嵌まって、
殆どの時間と金を使ってきたからこそかも。
それはそれで納得のいく人生だった。
だからこそ、これからも時間の進み方が
自分に合った乗り物と過ごしていこう。
そして、いつかは『旅』へ


かりそめの別れと今日を思へどもいさやまことの旅にもあるらん
                               俊恵
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by curtis_01 | 2006-07-17 22:00 | 徒然草

友、来たりて

我が背子と二人し居れば山高み里には月は照らずともよし

                            高丘河内

この歌のように、友と語らい、宴を催せば、
月の美しささえ、不要ともいえます。

昨晩は、友人のちばくん、
岡山から来てくださった、ジムニー乗りで自転車野郎のMARUさん、
職場の同じフロアーにいる女性と4人で、いつもの『だるま』で宴を。

場所は、“現代”の綺麗で新しい仙台とは別の
昭和をそのまま残したような小路にある
L字カウンターのみのちいさいホルモン屋さんです。
壁いっぱいに貼られた、時代時代の
色の褪せたスナップ写真がこの店の歴史と、
その常連の多さは、気取らない
旨いモノを食べさせるということを語っています。

MARUさんが牛タンを食べたいとのことで、
自分も『だるま』でまだ食べたことの無い『みそたん』を
ちばくんが二週間前から予約していました。

蒸した牛タンを味噌に漬けて置いたものなのか、
厚さ1cm、幅2cm、長さ7~8cmにカットされた
大きなタンを炭火でちょっと炙りながら頂いたのですが、
想像を超える絶品!
仙台では、様々な牛タン専門店がありますが、
色んな所で食べていたそれを遥かに超えた美味でした。

その他のメニューも真っ当な、旨いものばかり、
4人で大笑い、大騒ぎの本当に楽しかったひとときでした。

“有朋自遠方来、不亦楽乎”
有名な論語の一節ですが、本当だね。
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by curtis_01 | 2006-07-15 15:42 | 徒然草

青空

・・・・・久しぶりに、灰色で無い空を見た気がする。

自分は葉緑素を持っているのでは無いかと疑うくらい
雨や曇りの日って気分と体調が、かなりダウン。

それだけに、雲の切れ間から覗く青空だけでも
かなり嬉しい。

ビルの中から見る青空って、何か切ない・・・・。
だって、晴れても仕事で遊びに行けないから。
・・・・子供か?俺は。

でも、自分の主たる趣味って、自転車、ロードスター。
・・・・・気分がダウンするのって、葉緑素とか何とかじゃ無いな。(笑)



  おほぞらのみどりになびく白雲のまがはぬ夏になりにけるかな
                               香川景樹
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by curtis_01 | 2006-07-12 21:54 | 徒然草

徒然なるままの通勤

朝晩の新幹線通勤。
そのホームで待っている時間と新幹線の中では、読書。
トータルで30分程度。

雑誌、小説、マンガ。
ジャンル関係無しで、ただひたすら読む。
自分は活字に対して何か強迫観念でもあるのだろうか・・・?

昨年までは、クルマ雑誌ばっかり。
今年は自転車関係ばっかり。
20年間買い続けた“Car magazine”も止めてしまいました。
クルマを運転するのは今も好きだけど、
様々なクルマとその生まれた経過、社会の風潮、経済状況
会社の政策的、商業的ビジョンを知ることや、
クルマのデザインを見ることで満足だった。
・・・好きだった。

・・・・・過去形。

今じゃあ、自転車をどのように思いのまま操れるか?
どれだけ遠くまで行けるのか?
それを試すのが無茶苦茶楽しい。

昔、学生時代5万円で買った初めてのマイカー、
4ドアの四角いカローラをドライブしたときと
同じワクワク感が甦っている。
暫らくはこのままだろうね。

で、雑誌。
BE-PALの増刊の『b*p』。
自転車が載っていたので買ったんだけど、
旅、自転車、サマーフェスをモチーフに
旅などの精神の解放へ向けて、どれだけ読者へ訴えられるか
チャレンジしている記事や構成。
きっと編集者達が実年齢が若いか、感性が若いんだろうな。
読み物としてなかなか面白かった。
でも、最初にモノありき的なのはちょっと苦笑したけど。


さて、いつか来る私のツーリング用バイク
SURLYのCross-Checkに思いを馳せて寝ますか。
結局、俺もモノありきか?
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by curtis_01 | 2006-07-10 21:50 | 徒然草

華氏FAHRENHEIT


新幹線のホーム。
また、あの香りをかいだ。
そういえば昨年も同じことがあった。


あの時、10分ほどで来る次の便を待ちながら、小説を読んでいた。
前を人が通り過ぎた。
その残り香に思わず目を上げて、その香りの人を視線が追う。
スーツ姿の男性だった・・・・。


ずいぶんと昔、といえる前のことだ。
ある仕事先の女性がいた。
彼女は、背が高く、スーツがよく似合い、その姿とマッチした
早い判断、強気の攻めで確実に実績を積み上げていく、
そういうタイプだった。

ある日、私は土曜日サービス出勤に仕事に来ていたが、予定の仕事が早く終り、
たまには街中の本屋にでも行こうと思い、直ぐ傍の一番町を歩いていた。
そこで、カジュアルな服装の彼女に逢った。

彼女も休日に買い物でもと思って来ていたらしい。
お互いに、ちょっとコーヒーでも飲もうということになった。

コーヒーショップで座ったとき、彼女の香水の匂いに気づいた。


“この香水・・・”

“あ、わかります?Diorのファーレンハイト。
  男物をつけてるって、やっぱり変ですか?”

“いやあ、お似合いですよ。このスッキリした独特の匂い、好きなんです。”

“Curtisさんもこの前、つけてましたよね。”

“俺のはアメリカに行った友人のお土産なんです。
 あれ、この前は違う香水つけてませんでした?”

“ええ、これはね、前の彼氏の忘れ物。
 彼のことはもうなんとも思ってないけど、この匂いだけは好きだったので、
 次の彼氏できるまでつけておこうかな?なんて思って。”

そう言って彼女は明るく笑った。
 

次の彼氏が出来るまで、前の彼氏の香りを装う・・・
なんとも思っていないわけがない。
ちょっとした嘘だと気づいたけど、そのまま笑い話として流すことに。
それに笑顔の中の瞳に少しだけ寂しさが映ったような気がしたから。

彼女は、その後、しばらくして転職していった。
転職先でも、格好良く仕事をこなしていくだろうと、
うちの同僚達と彼女のことはしばらく話題に上ったものだ。



いまは何をしているのだろう・・・。
そして、いまは別の香水をつけているのだろうか。

そんな香りの思い出。
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by curtis_01 | 2006-07-08 08:34 | 徒然草