Rock to the mind.

AM9:00
足首の捻挫も随分良くなった。
薄曇の中、Cross-Checkとツーリングに出る。

道の脇の堀は柔らかく日が当たっているのに
まだ薄氷が張っている。
それでも10kmも走ると汗が出てくる。
ウィンドブレーカーを脱ぎ、
バッグに突っ込みまた走り出す。

小一時間程、離れたところにある
河沿いのサイクリングロードを海に向かう。
風は南東から。ちょうど向かい風だが、強いというほどじゃない。
河では白鳥が渡りの準備のためか、
2、3羽毎に見事な離水と着水を繰り返してる。
そういえば、ハンドルにシフトをつけるのに使っているのは
KELLYの“take off(離陸)”だと気付き、笑う。

海に着くと、Cross-Checkを担ぎ堤防を上る。
この堤防の上は、クルマが4台くらい並べられるほど広い。
自転車に乗らず、海を眺めながら歩く。
サーフィンをしている人たち。
波は高く、ループを描いてから波頭が下に落ちて
低音を響かせている。

バイクの乗り入れを止めるガードレールに
Cross-Checkを立てかけ足を伸ばす。

「こんにちは!」
チョッパーベース一発!そんな声が後ろから響く。
振り向くと、黒いロードに跨った少年。
黄色いGiroのヘルメット、赤いNALINIのサイクリングジャージ。

「こんにちは。」と返す。
「格好いいバイクだねぇ。カーボン?」
「ええ、兄のなんです。僕のアンカーは修理中で
 勝手に借りてきちゃいました。」
舌を出しながら、愛嬌のある笑顔で言う。
小柄な身体だが、脚の筋肉がすごい子だ。

「どこから来たの?」
彼は、自分の隣の市の名前を言う。
「お。お隣だ。」と自分の町を教える。
「失礼だけど、幾つ?」
「中三です。あ、昨日卒業しましたけど。」
「あ、ウチの長男と一緒だ。」
「そうなんですか?!」
改めて、俺の年齢を確認したような顔で驚いている。

そこから、彼が中学一年からロードに乗り始め、
知り合いの紹介で高校の自転車部と一緒に練習をしていることを教えられた。
「それで今日は?」
「いつも一緒に練習している高二の先輩が合宿行っちゃてるんで、
 一人で練習がてら走っているんです。」
「へえ、高一の先輩とかもいないの?」
「ああ、居るんですけど相手にならないんで・・・。」
と、一瞬不敵な笑みを浮かべた。
「今日は、どれくらい走るの?」
彼は、優に140kmを超え、アップダウンのあるルートを口にする。

「じゃあ、行きます。」
「うん、気をつけてね。」
「はい!」と明るい声を残して走り去っていった。

努力と静かな自信。
心にROCKを。

それは、自分がガキの頃から大事にしていたこと。
いまでは、時に忘れてしまう事を気付かせてくれた出会いだった。

そんな彼に感謝。

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by curtis_01 | 2007-03-10 20:10 | 自転車
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