海へ -Winter-

野べの露山の雫もしかま川海に出でてはかはらざりけり
                              契沖

  野辺の露、山の雫も、飾磨川、
   そして海に出てしまえば、変わりがないよ。

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朝の8時。
雲ひとつない青空。
気球が2つ、3つと空を漂っている。
気温はまだ氷点下だが、
遠出したくなる天気だ。
青い空とくれば、海を見たくなる。
往復100km。行ってみよう。

服を着替え、メッセンジャーバックに
小さいローライ35TEを突っ込み
Cross-Checkに跨る。

自転車で走り出すと、
体力に余裕がある間は、
景色を見ながらいろんなことを考えてしまう。
多くはネガティブなことだけど。

そういえば昨日、二輪工房 佐藤へ33rpmを点検に出しに行った時、
店長さんがウチのカミサンに言っていた。
「30過ぎるとね、男って、どこまでが自分の限界なんだろうかって
考えて試したくなってくるものなんです。」
「確かに!」って、40歳の俺を見ながらウチのカミサンは返答していたけど、
本当にそうだ。

どこまでが、自分の限界なんだろうか?
どこまでが、自分の領域なんだろうか?
自分の力で・・・。

それを知るために自転車に乗っているのかもしれない。
ただ、走るのが好きな所為ってのもあるけど。

海に着くと、Cross-Checkを担いで、堤防を越える。
砂浜を歩いていく。
浜辺にひらがなの「ん」の形をした流木を見つけ、
Cross-Checkを立てかけて座る。

明るい日差しの中の凪の海。
静かな波の音。
空を穏やかにレシプロ機が飛んでいる。
沖では、動いていることが分からないくらい
ゆっくりしたスピードでタンカーが進む。

思えば、何かあるといつも海を眺めに来ていた。
此処に来ると、皆、様々なことを同じように悩み、
同じように自分で乗り越えているんだと教えてくれてる気がして。

うん、今日はまだ大丈夫みたいだ。
また、何かあった時はよろしく。
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by curtis_01 | 2007-01-21 18:57 | 自転車
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