恋ふる心

君恋ふる心はちぢにくだくれどひとつも失せぬものにぞありける
                               和泉式部

   あなたを恋しく思う心は千々に砕けてしまう程ですが、
     それは、ただひとつも消え失せないものなのですよ。


会社からの帰り。
人通りの多い歩行者専用のアーケード街。

痩せているが背筋がピシッとしている姿勢のいいお爺さんと
背が小さく、丸く太ったお婆さんが
ニコニコと話をしながら目の前を歩いていた。
一軒の割烹店の前で、お爺さんは入り口を開け、
お婆さんが入るまで待っている。

ふたりが、ただ、ただ、いいなぁと思った。

いままで様々なことが在って、それで今、あの笑顔になれる。
いつでも相手を思い遣れる。
そして、それほど長くずっと一緒に居られたってことが羨ましかった。

いつまでも、カミサンへあんな笑顔を出来るように。
そう思う。
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by curtis_01 | 2007-01-10 22:03 | 徒然草
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