有為転変。

いにしへは露分けわびし虫の音をたづねぬ草の枕にぞきく
                          花山院師賢

   昔は、露に濡れた草叢を分け入る苦労をしてまで聴こうとした虫の音を
    尋ね求めもしない今、旅寝の枕元に聴く。


ラジオからJimi Hendrixのぶっ飛んでいる太いギターの音が流れている。
それに負けじと、シフトダウンした01弐号機のマフラーから
ビートの効いた音が吐き出される。

いつものように、駅から帰りの回り道。
今のざらついた気分にJimiのギターはマッチする。

それこそ昔は、ハードなギターの咆哮を上げるように
01初号機で攻めた走りをしていた。
ブレーキング、シフトダウン、コーナーをクリア。
その全てのタイミングが噛み合った瞬間の快感。
この世界の中でとびきりの一瞬だと思っていた。

そして今。
クルマをドライブすることは相変わらず楽しいけど、
あの瞬間に対して、一歩下がった自分がいる。

有為転変。
世界も移り変わるが、自分も変わる。
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by curtis_01 | 2006-08-28 20:41 | M2 1001
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