最後のマンガ展

今日、どうしても観たい展覧会があったので
午後から半休をとって仕事をサボる。
といっても、抜け出れたのはpm3:30。
相変わらず、職場では彼方此方から声がかかる
curtisのセール中。…いいかげんにしろよ。

行ったのは、今、一番好きなマンガ家、
『井上雄彦・最後のマンガ展:最終重版』

井上氏は、吉川英治氏著『宮本武蔵』を題材とした
マンガ『バガボンド』を既に33巻まで出しているが、
それを展覧会の形で武蔵の彼岸までの邂逅を描いている。

描き方は通常のマンガに見られるペン書きの絵のほかに
素描、水墨画とそれらを組み合わせたものなど。
2階建てのビルに相当する和紙に描かれたものから、
手のひら程度の小さい絵。
描かれるものはコンクリート、ケント紙、和紙まで。
白い空間に並んだ絵から真っ暗な空間に
スポットライティングで浮かぶ絵。
墨の濃淡だけでなく、光の濃淡、空間の広狭までを駆使し、
展覧会一巡して、ストーリーが完成するマンガ。
自分の親父が水墨画をやっているだけに、
筆遣い、技法にまで、作者が伝える為の
思いを及ばせられるのが楽しい。
今日は心から、親父に感謝。

じっくり観ている所為で、かなりの数の観客に追い越され、
気付くと、1時間以上もひとりきりで静かに鑑賞出来た。
ひとつひとつの絵そのものが素晴らしい。
今まで観た展覧会や絵達の中でもベストに近い。

鑑賞し終わって、この絵達がまとめられた
マンガというか写真集を購入。
でも、あの墨の載り、和紙のぼかしの質感、
ペンの網掛けの精密さが伝わってこない。
つくづく、絵というのは『リアル』が重要だと教わった気がした。

サボって良かったよ。
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by curtis_01 | 2010-06-08 20:58 | 徒然草
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